「おうち英語ロードマップ」第一歩の「英語力の目標を決めよう」をやっていきましょう。
「どのくらいの英語力を身につけたいのか」によって、
- 使うべき、教材が分かる
- 英語にかけるべき、時間が分かる
- 伸ばすべき、能力が分かる
「何をすればいいのか」が明確になります。
この記事では、目標の英語力を分かりやすく「金・銀・銅」の3つのレベルに分けました。
お子さんに、どれくらいのレベルの英語を、身につけてもらいたいですか?
さあ、考えましょう。
英語で何をしたい?めざしたい英語力の目標を3つのレベルから決める
このブログを読んでくださっている方は、そう願っていますよね。
1つ質問ですが「英語ができる」ってどのレベルの英語を想定していますか?
例えば、サッカー選手でも、バレエダンサーでも、ピアニストでも、「趣味でやる」のと「プロになりたい」のとでは、練習時間や練習メニューが全く違ってくることは、想像できますね。
英語も同じです。どのレベルをめざすのかによって、かかる時間や使うべき教材は、違います。
「英語を使って、何ができるようになりたいのか」を想像すると、必要なレベルが見えてきますよ。
このブログでは、分かりやすく3つのレベルに分けました。(当ブログのオリジナルです)
- 銅…小学校の英語の授業についていけるレベル
- 銀…英語でコミュニケーションと読書ができるレベル
- 金…海外の大学に進学できるレベル
「金・銀・銅」(名前は何でもいいのですが。)の3つのレベルで「どこをめざしたいか」考えてみましょう。
銅|小学校の英語の授業についていけるレベル
まず、1つ目の「銅」レベルでは、こんなことができるくらいのイメージです。
- 小学校の英語は、理解できる
- オールイングリッシュで、レッスンを受けられる
- 非ネイティブ向けの英語教材を、理解できる
そのためには、小学生のうちに、このくらいの英語が習得できるといいです。
- YouTubeなどでたくさん英語を聞いて、英語耳を作っておく
- 700語程度の英単語や、フレーズを覚える(動画や絵本から、自然に)
- アルファベットやフォニックスを身につけて、”cat”などを読めるようにする
(目安のレベルは「英検5級~4級」程度です。)
このレベルであれば、高い教育費をかける必要はありません。
今は便利な時代ですから、YouTubeで無料の動画をたくさん見られるし、無料のアプリゲームもたくさんあります。
英語教材のDVDはグーミーズ(Goomies)がオススメです。3,600円なのに、クオリティーは高いので、初めての英語デビューにちょうどいい教材です。
「英語を好きになること」を第一にして、無理なく楽しく、英語に触れていきましょう。
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銀|英語でコミュニケーションと読書ができるレベル
2つ目の「銀」のレベルでは、「使える英語」をめざします。
- 英語の基礎が、できている
- 海外旅行や、英語で買い物ができる
- お友達と、英語で遊んだりできる
- 英語で、意思を伝えられる
- 子ども向け英語の動画が、理解できて楽しめる
- 絵本が、自分で読める
そのために、小学生から中学生くらいで、このくらいの英語を習得しましょう。
- 2,000~5,000語程度の、英単語を習得(音声、意味、スペルも)
- コミュニケーションの英語が、身についている
- 興味のある分野や特定の分野で、理解したり表現したりできる
- スラスラ読める、リーディング力がある
(目安のレベルは「英検3~2級」程度です。)
ここからのレベルは、適した教材を選んだり、英語の時間をしっかり作って習慣化する必要があります。
ディズニー英語システム(DWE)やワールドワイドキッズ(WWK)など、英語を体系的に学べて、基礎をつけてくれるセット教材から始めるのがオススメです。
アウトプットができるようになったら、オンライン英会話などを利用して、スピーキングの練習をしたり、オックスフォード・リーディングツリーなどで、英語絵本の多読をして、リーディング力も上げていきましょう。
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金|海外の大学に進学できるレベル
3つ目の「金」のレベルは、ガチの英語教育になります。
- 算数や理科など、英語で他教科を学べる
- 年齢相応の国語力と、それに近いくらいの高い英語力がある
- ハリーポッターなどの分厚い洋書を、スラスラ読める
- 英語で、論文やレポートが書ける
- 海外の大学に進学する
このレベルは、小学生で到達するにはかなりハードなので、長い目で見ることが大切です。
大学進学前か、大人になってからこのレベルに達するパターンもあります。
- 1万語~それ以上の英単語を、習得している
- 広い範囲の分野で、理解したり表現したりできる
- 海外の学校でも、現地の子と同じように、勉強についていける
- コミュニケーションに加えて、アカデミック(学問的)な英語力がある
(目安のレベルは「英検1級」かそれ以上です。)
突然このレベルに達するのではなく、「銀」を経てから「金」に到達するイメージです。
「銀」でご紹介した方法で、英語力の基礎を作ってから、あとはコツコツとレベルを上げていきます。
読む本の難易度を上げていき、英語で他教科を勉強していきます。
ある程度の「英語習得」の知識を持って、戦略的に、しっかり英語に時間をかけることが大切です。
ご家庭によっては「インターナショナルスクール」「留学」「教育移住」などを選択されることもあります。
また、遠回りのように見えますが「国語力」を上げることが「英語力」を上げることにもつながります。
注意点としては、日常で英語の割合が多くなることにより、国語(日本語)力が疎かになる懸念があります。国語をフォローする対策も、忘れずに行うことが大切です。
当ブログでめざせるのは「金と銀」
このブログのコンセプトは「おうち英語でグローバルに活躍できる英語力をめざす」ことです。
つまり「本当に使える英語力」を身につけることで、3つのレベルの中では「銀=英語でコミュニケーションと読書ができるレベル」をメインに、基礎的な英語力の習得の方法を解説していきます。
また「金=海外の大学に進学できるレベル」を目指す方にも、英語の基礎はもちろん必要になりますので、参考にしていただけます。
関連はじめに「おうち英語でグローバルに活躍できる英語力をめざそう」
さらに理解するために|バイリンガルには3つのタイプがある
ではここからは、もっと深く理解するために、そもそも「バイリンガルの定義って何?」というお話をしていきますね。
「二言語を使うことができる人」をバイリンガルということは、ご存じかと思いますが、色々な例を見てみましょう。
この3人の例は、大きなくくりで言うと、みなバイリンガルです。
でも、それぞれ英語のレベルが大きく違うように思います。
「バイリンガル」と一口に言っても、二言語のレベルやバランス、スピーキングは苦手などの不得意な技能があるなど、バイリンガルにも様々なタイプがあるんです。
この記事では、
- バランス・バイリンガル(二言語とも年相応レベル)
- ドミナント・バイリンガル(一言語は年相応レベル)
- ダブルリミテッド・バイリンガル(どちらも低いレベル)
3つのタイプのバイリンガルをご紹介します。
バランス・バイリンガル(二言語とも年相応レベル)
1つ目は「バランス・バイリンガル」です。「均衡バイリンガル」とも言います。
「日本語」も「英語」も、両言語が年齢にともなって習得できている状態です。
「社会で二言語を日常で使う国や、環境で生活している人」に考えられます。
例えば、大学進学時に「日本語の大学」と「英語の大学」と、どちらへも行ける方は当てはまるかもしれません。
ただし、二言語ともに同等の高いレベルに達するケースは稀で、二言語が高いレベルであっても、ある程度の優劣があることが普通です。
ドミナント・バイリンガル(一言語は年相応レベル)
2つ目は「ドミナント・バイリンガル」です。「偏重バイリンガル」とも言います。
多くの人は、これに当てはまります。
「日本語」はネイティブで「英語」は勉強中など、一言語のみ年相応に習得できている状態です。
日本で生活し、日本の教育を受けながら、英語の教育も並行して行うと、一般的には日本語が優勢になりますよね。
一般的な日本語ネイティブの人で、英検1級を持っているケースでも、日本語のレベルの方が高いことは普通ですので、ドミナント・バイリンガルであると言えます。
言語習得においては、これは自然なケースなので、「ドミナント・バイリンガル」をめざすと良いでしょう。
ダブルリミテッド・バイリンガル(どちらの言語も低いレベル)【注意】
3つ目は「ダブルリミテッド・バイリンガル」です。「限定的バイリンガル」や「セミリンガル」ともいいます。
「日本語」も「英語」も、年齢に比べて、両言語ともに習得が遅れている状態です。
家庭の言語と社会の言語が違う環境だったり、複数の国を転々としたりする環境では、気をつけた方がいいですね。
日本に住む外国人児童に、見られることがあります。
英語に力を入れすぎて、国語を軽視するなど、極端な英語教育も注意が必要です。
ダブルリミテッドになってしまうと、
- 学校の学習に、ついていけない
- 論理的思考力が、育たない
- 不自由な言語力による、ストレス
- 自信喪失
など、様々な弊害が起こります。
複雑なバイリンガル【ひとりひとり異なるレベル】
上記で3つタイプのバイリンガルを挙げましたが、実際にはバイリンガルには個人差が大きくあり、全く同じ能力を持つ人を探すのは難しいと言えるでしょう。
上記の3つのタイプ以外に、四技能の観点からも、バイリンガルの種類を分けることができます。
- 両言語ともに、会話も読み書きも、問題なくできる(バイリテラル)
- 一言語で、日常のコミュニケーションには困らないが、読み書きはできない(会話型バイリンガル)
- 一言語で、相手の言っていることは分かるけど、話すことはできない(聴解型バイリンガル)
また、言語能力は成長や時間の経過によって変わるものです。上達したり衰えたり、常に変化しています。
そして言語は目に見えて測れるものではないので、それも難しいポイントです。
現実的なバイリンガル教育として、めざすべきは「ドミナント・バイリンガル」です。
そして、高い英語力を身につけるのであれば、「聞く・話す・読む・書く」の四技能をバランスよく習得すること(バイリテラル)が大切です。
おうち英語ロードマップの第一歩は目標を決める|まとめ
おうち英語を始めたいとき、まず考えたいことは「英語力の目標を決める」ことです。
このブログでは、分かりやすいように3つの英語レベルに分けました。
- 銅…小学校の英語の授業についていけるレベル
- 銀…英語でコミュニケーションと読書ができるレベル
- 金…海外の大学に進学できるレベル
「銅」なら、高額な英語教材は必要ありません。
「銀」と「金」なら、目標に適した教材を使って、英語を習慣化し、さらにリーディング力を上げていくことが大切です。
このブログでは、「銀」と「金」のレベルを目指したい方に、「使える英語」を習得する方法を解説していきますので、参考になれば幸いです。